意外と難しい家族アルバムの作成


 折角写真がデジタル化したのですから印刷するのではなく、ファイルをそのまま整理して家族アルバムのようにしたいと考えました。

 家族アルバムは履歴や思い出を集約した家族の作品ですが、以下のような、家族アルバムの持つ機能や役割を、デジタル写真で実現するのは、意外と難しいことが分かってきました。
   
   ① 家族の写真が集約されている
   ② 家族が容易に楽しめる
   ③ 保存が効く(紛失しない)
   ④ 家族に認知されている
   ⑤ 家族に継承される

① 家族の写真が集約されている

 本来なら、家族に関わる写真が集約されるのが家族アルバムですが、お父さんやお母さん、息子さんといった、それぞれがお持ちのスマートフォンに写真ファイルが入っていることから、家族アルバムの作成にはこれらの写真ファイルを集約する必要があり、容易に作成することができません。(プリントに比べて、ファイルの受け渡しが難しいことも一因です。)

② 家族が容易に楽しめる

 それぞれが自分のスマートフォンで写真ファイルを楽しむことは出来ますが、家族アルバムが存在しなければ、家族アルバムを楽しむことは出来ません。

③ 保存が効く(紛失しない)

 銀塩写真はネガやプリントが経年により色褪せますので長期保存には向かないのですが、少なくても家族アルバムを捨てるようなことはしませんので、紛失することはありませんでした。
 ところが写真ファイルは、デジカメやスマートフォンに入っていることが多く、家族の分も含めると、いくつもの装置の中に入っています。
 そして装置はいずれ壊れたり買い替えたりしますので、そのような場合に写真ファイルを消失したり、紛失したりしてしまうことがあるのです。

④ 家族に認知されている

 家族写真アルバムは、家族の大事な資産として家族に認知されるべきですが、家族の写真ファイルが集約された「家族アルバム」自体が存在しなければ認知することもできません。
 仮に家族写真の撮影はお父さんの役割で、お父さんが専門で写真を撮りためているような場合でも、お父さんのパソコンに入っているだけなら、家族が認知することはありません。

⑤ 家族に継承される

 家族アルバム自体が存在せず、認知もされないということになりますと、家族写真を継承することは出来ません。お父さんなりにファイルを整理していたとしても、お父さんにもしものことがあったりすると、写真ファイルの所在が分からないだけでなく、家族はその存在すらも気づかない可能性もあるのです。

 電子家族アルバムの作成に伴うこれらのハードルを、ぜひ電子本棚を利用してクリアして下さい。